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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻4号

1985年04月発行

文献概要

特集 Spinal Instrumentation(第13回脊椎外科研究会より)

脊椎腫瘍に対するInstrumentation Surgery

著者: 北原宏1 井上駿一1 松井宣夫1 広瀬彰1 高橋和久1 高田典彦2 保高英二2

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科学教室 2千葉県ガンセンター

ページ範囲:P.377 - P.385

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 抄録:脊椎悪性腫瘍は原発性,転移性に分けられるが,手術療法の目的は腫瘍の摘出,疼痛の除去,脊髄麻痺の改善と予防そして体幹支持機構である脊椎の破壊防止と脊柱の再建である.脊椎腫瘍29例(原発性12例,転移性17例,うち22例は悪性腫瘍)に対しspinal instrumentation surgeryを行った.方法は後方法17例,前方法3例,前後合併例9例であり,後方法ではSSIを加え,前方法ではハリントン法,ジールケ法とセラミック,骨セメント,プレート等で椎体置換や補強を行った.全例に疼痛の緩解がみられ,58%に神経症状の改善をみた.転移性脊椎腫瘍に対しては集学的治療と同時に各種spinal instrumentation surgery,椎体置換術を積極的に導入し,脊柱の再建と強固なstabilityを獲得し,早期離床,早期リハビリテーションが可能となった事は,患者自身の身体・精神的苦痛を軽減し,家族および医療チームにとっても意義は大きいものと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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