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特集 Spinal Instrumentation(第13回脊椎外科研究会より)
悪性腫瘍脊椎転移に対するInstrumentation surgery—31例の検討
著者: 三上凱久1 河端正也1 滝沢博1 立花新太郎1 飛松好子1 藤原稔泰1 桃井康晴1 杉山正伸2
所属機関: 1虎の門病院整形外科 2杉山整形外科
ページ範囲:P.387 - P.394
文献購入ページに移動〈結果〉1983年12月現在の生存例は11例で,若干の延命効果が得られたという手応えがある.手術による疼痛の改善は25例中22例,根性の神経症状に対しては,直接の除圧術を加えなかったが,14例中9例に改善または消失を見た.更に総合的なADLの改善が4例を除く27例で得られた.いくつかの合併症も経験したが,重篤なものはなく,あらかじめ適応を明確にし,適切な材料を選択することによって,最小の侵襲で最強の固定が得られるよう工夫するならば満足できる結果が得られる方法と思われる.
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