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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻4号

1985年04月発行

文献概要

特集 Spinal Instrumentation(第13回脊椎外科研究会より)

腰椎不安定症に対するKnodt Rod Instrumentation

著者: 西林保朗1 片岡治1 庄智矢1 寒原雄二郎1 萩原雅也子1

所属機関: 1国立神戸病院整形外科

ページ範囲:P.395 - P.404

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 抄録:30例の種々な原因による腰椎不安定症に対するKnodt rod instrumentationを併用した腰椎後側方固定術(KR群)の結果と,腰椎後側方固定術単独施行群(PLF群)25例の結果を比較検討した.KR群の平均年齢は45.5歳,追跡期間は平均1年3カ月であり,PLF群ではそれぞれ45.7歳,2年9カ月であった.骨癒合率はKR群93%,PLF群84%であった.椎間板高はKR群では術直後拡大し,徐々に元に戻っていた.PLF群では狭小化傾向があった.除痛効果はKR群で腰痛53%,下肢痛80%,PLF群で腰痛32%,下肢痛72%と前者が勝り,これに伴ってKR群で良好な臨床成績を得やすい傾向がみられた.すなわちKR群ではgood 67%,fair 17%,PLF群ではgood 48%,fair 36%であった.Knodt rodそのものによる合併症は認めなかった.骨癒合に失敗したmultiply operated back(MOB)に本法を施行し,良好な骨癒合を得た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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