特集 Spinal Instrumentation(第13回脊椎外科研究会より)
Combined distraction and compression rod system応用による腰椎・腰仙椎固定
著者:
佐藤栄修1
金田清志1
小熊忠教1
鐙邦芳1
倉上親治1
風間昶1
山元功1
橋本友幸1
藤谷正紀2
樋口政法2
所属機関:
1北海道大学医学部整形外科学教室
2北海道整形外科記念病院
ページ範囲:P.405 - P.412
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抄録:1980年2月から1983年12月までにcombined distraction and compression rod systemを応用した135例の腰椎・腰仙椎疾患の治療成績を検討した.脊柱管内操作による神経除圧(77.8%に施行)と後側方固定の結果,臨床評価は優と良あわせて90%,骨癒合率は93.3%であった.従来のdual distraction rod systemとX線学的に比較して,combined systemは腰椎前彎の保持に優れ,辷りなどのspinal disarrangementのある程度の矯正と矯正位の保持が可能であった.合併症としてのinstrumentation failureは5例に,looseningが3例にみられた.本法は装着性,安全性でも優れ腰椎・腰仙椎固定に有用な方法であった.