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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻4号

1985年04月発行

文献概要

特集 Spinal Instrumentation(第13回脊椎外科研究会より)

胸椎・腰椎脊椎損傷に対するSpinal Instrumentationの検討

著者: 出沢明1 井上駿一1 北原宏1 永瀬譲史1 村上正純1 山崎正志1

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.442 - P.453

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 抄録:〈目的〉胸椎・腰椎脊椎損傷の不安定椎に対するInstrumentation surgeryの手術成績の比較検討を行なった.〈対象〉Harrington法18例,Luque法8例,Harrington-Luque法5例,Anterior rod Instruments法3例,非手術例5例,計39例の脊椎損傷患者.〈方法〉術後6ヵ月以上経過した上記症例に対し,フォローアップし,1)Frankel分類による神経機能の改善,2)average correction angle,Anterior-posterior displacement ratioによるstability,3)Barthel Indexを用いたADL評価,4)術後疼痛を含めた合併症の4項目に亘り検討し,併せてラミネクトミー,Instrumentsとfusionのlevel等の種々の問題点の考察を行なった.〈結果〉脱臼の整復保持にはHarrington-Luque法とAnterior-rod instrumentsが優れており,術後のStabilityはHarrington-Luque法が高い.神経症状の改善にはInstruments間で差を認めない.術後のADL評価では手術例は非手術例に比較し,高度のADL獲得が可能となり,特に不完全麻痺例にその傾向が強かった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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