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特集 Spinal Instrumentation(第13回脊椎外科研究会より)
胸椎・腰椎損傷に対する手術的治療—Spinal instrumentationの適応と方法
著者: 佐々木邦雄1 角田信昭1 芝啓一郎1 権藤英資1 香月正昭1 植田尊善1 山野耕一郎1 浅川康司1 古森元章1 森永政博1 吉浦光三1
所属機関: 1総合せき損センター整形外科
ページ範囲:P.455 - P.464
文献購入ページに移動2.過去5年間に受傷後1か月以内に手術的治療を行い,6か月以上経過観察可能であった胸椎・腰椎部損傷110例(脱臼骨折68例・椎体骨折48例)において,主に損傷部の整復・固定状態についてレ線学的検討を加えると共に,完全麻痺32例において全脊柱アライメントと坐位バランスの比較検討を行った.
3.Ha法におけるhookの外れが全体の20%に存在し,本方法を外傷例に使用する際はsegmental spinous process wiringを加えたtwo distraction rodsが有効であることを述べた.
4.脊椎損傷例にinstrumentationを行うに際しては,症例を充分吟味し有用な方法を使用することが望ましい.
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