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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻4号

1985年04月発行

文献概要

特集 Spinal Instrumentation(第13回脊椎外科研究会より)

頸椎のL-rod instrumentation

著者: 小野哲男1 秋山徹2 柴田堅一郎2

所属機関: 1福岡逓信病院整形外科 2九州大学医学部整形外科

ページ範囲:P.465 - P.472

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 抄録:4例の頸椎,頸髄疾患に対して,Luque rodを用いたinstrumentation surgeryを行った.4例中3例は,前方固定が種々の原因で破綻をきたし,それに対するsalvage手術として本法を行ったものであるが,各々充分な固定性が得られた.
 頸椎に対するHarringtonやLuqueなどのinstrumentation surgeryはimplantが大きすぎ,固定の範囲も長大になるなど,一般的には必ずしもmeritがあるとは言えない.しかし,術直後より外固定なしで体位交換や全身管理の必要がある例で,骨破壊や骨脆弱性が高度のため,通常の前方固定や後方固定では,たとえ鋼線による補強を行っても支持性が不充分な場合HarringtonやLuque法の適応が考慮される.
 頸椎疾患に関してはHarrington instrumentationよりLuque instrumentationの方が,応用範囲が広く,変形の矯正もやりやすいなどの点で,より有用であると考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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