文献詳細
文献概要
特集 Spinal Instrumentation(第13回脊椎外科研究会より)
頸椎のL-rod instrumentation
著者: 小野哲男1 秋山徹2 柴田堅一郎2
所属機関: 1福岡逓信病院整形外科 2九州大学医学部整形外科
ページ範囲:P.465 - P.472
文献購入ページに移動頸椎に対するHarringtonやLuqueなどのinstrumentation surgeryはimplantが大きすぎ,固定の範囲も長大になるなど,一般的には必ずしもmeritがあるとは言えない.しかし,術直後より外固定なしで体位交換や全身管理の必要がある例で,骨破壊や骨脆弱性が高度のため,通常の前方固定や後方固定では,たとえ鋼線による補強を行っても支持性が不充分な場合HarringtonやLuque法の適応が考慮される.
頸椎疾患に関してはHarrington instrumentationよりLuque instrumentationの方が,応用範囲が広く,変形の矯正もやりやすいなどの点で,より有用であると考える.
掲載誌情報