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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻4号

1985年04月発行

文献概要

特集 Spinal Instrumentation(第13回脊椎外科研究会より)

頸椎前方除圧固定術に対するsapphire screws and fibular plateの使用経験

著者: 四宮謙一1 山内研介1 佐藤雅史1 兵藤恭彰1 古屋光太郎2 佐藤良治2 山浦伊裟吉3

所属機関: 1済生会川口総合病院整形外科 2東京医科歯科大学整形外科 3九段坂病院整形外科

ページ範囲:P.473 - P.480

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 抄録:頸椎前方手術,特に多椎間にわたる前方除圧術を必要とする症例,CPを伴った頸椎症性脊髄症例,不安定な頸椎損傷例などの術後に,頸椎不安定性に起因する移植骨脱転,骨癒合遷延,変形治癒などの不満足例を経験することがあり,早期離床が困難と考えられてきた.そこでこのような症例ならびに術後管理に問題のあるpoor risk例などに対して,fibular strut bone graft,fibular Plate,sapphire screwsによる新しい前方固定法を考案し,SOMI brace,Philadelphia braceなどの簡易な外固定装着のうえ早期離床をはかった.本法施行後6ヵ月以上経過した症例は23例あり,全例骨癒合が完成した.また術後早期の移植骨脱転などの合併症もなかった.危惧されるscrewの脱転については,気管切開後のmild infectionを疑わせた1例にのみ認められたが,他の症例ではみられなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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