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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻4号

1985年04月発行

文献概要

特集 Spinal Instrumentation(第13回脊椎外科研究会より)

胸腰椎損傷に対するHarrington Instrumentationのバイオメカニクス

著者: 竹内錬一1 長岡勇1 島川建明1

所属機関: 1徳島市民病院整形外科 2 3

ページ範囲:P.487 - P.491

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 抄録:5体の死体標本脊椎を用い,これに脊椎の後方要素と椎間板の半分をきり(half injury),さらにこれに椎体の骨切りを追加し(half injury+osteotomy),2種の実験的脊椎損傷を作り,これらにHarrington distraction rod,compression rod,2本のdistraction rodと1本のcompression rodの組み合わせの3種の内固定を行った.これらに屈曲,伸展,側屈,回旋の負荷を生理的範囲内で加え,その動きを立体写真測量法の手技を用いて計測した.固定椎間および損傷の上下椎間の動きを正常椎のそれと比較して3種の固定法の有効性を検討した.その結果,half injuryに対しては3種の固定法はいずれも有効と考えられた.Half injury+Osteotomyにおいては,回旋負荷に対して有効な固定法がなく,屈曲,伸展負荷にはどの固定法も有効であったが,2本のDistraction rodと1本のcompression rodの組み合わせがより有効と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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