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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻4号

1985年04月発行

文献概要

特集 Spinal Instrumentation(第13回脊椎外科研究会より)

新しいAnterior Spinal Instrumentationの臨床応用—手術手技と55例の成績

著者: 金田清志1 鐙邦芳1 橋本友幸1 小熊忠教1 佐藤栄修1 遠藤康治1 倉上親治1 風間昶1 山元功1 藤谷正紀2 樋口正法2 本間信吾3 竹林武宏3 越前谷達紀4

所属機関: 1北海道大学医学部整形外科学教室 2北海道整形外科記念病院 3札幌市立病院整形外科 4国立札幌病院整形外科

ページ範囲:P.517 - P.526

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 抄録:新しいanterior spinal implants(dual rod-double screw system)を作成し,55例に臨床応用し,平均2年1ヵ月の経過観察で調査した.症例は胸椎腰椎損傷42例(粉砕骨折38例,陳旧性脱臼骨折4例),先天性腰椎後彎症4例,L4脊椎分離辷り症4例,不安定椎間板変性3例,脊椎腫瘍2例である.神経合併症は49例にあり,40例で椎体切除による椎柱管前方除圧術が行われた.Instrumentationによる固定脊椎数は3椎固定が最も多く,第1腰椎を中心とした胸椎下部と腰椎に多い.分離辷り症ではL4-51椎間固定である.骨癒合は53例96.4%に得られ,2例3.6%が後方から追加固定を受けた.後彎変形矯正は全体では50%,新鮮脊椎損傷例では76%である.神経障害の改善は61.2%で完全回復,30.6%が不完全回復,8.2%が変化なしであった.重度の合併症はなかった.早期離床にも拘らず良好な前方脊柱再建がinstrumentationで達成された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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