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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻4号

1985年04月発行

文献概要

特集 Spinal Instrumentation(第13回脊椎外科研究会より)

人工椎体による脊柱再建手術

著者: 冨士武史1 米延策雄1 藤原桂樹1 山下和夫1 江原宗平1 小野啓郎1 岡田孝三2 土井照夫3 天野敬一3 前野岳敏3 山本利美雄4 原田憲正4 荻野洋5 川津伸夫5

所属機関: 1大阪大学医学部整形外科学教室 2香川医科大学医学部整形外科学教室 3大阪労災病院整形外科 4大阪厚生年金病院整形外科 5星ケ丘厚生年金病院整形外科

ページ範囲:P.539 - P.547

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 抄録:1969年以来大阪大学整形外科ならびに当科関連病院整形外科において,脊椎悪性腫瘍に対して人工椎体を用いた脊柱再建手術を施行した22例の臨床例をretrospectiveに検討して以下の知見を得た.
 1)悪性腫瘍により脊椎の椎体部分が破壊され疼痛・麻痺を生じている場合,罹患椎体が隣接する2椎体以下で患者の生命的予後が比較的良好な場合には,人工椎体を用いた脊柱再建手術が有効で,その手術効果はterminal stageまで持続する.
 2)人工椎体は単なるスペーサーという意味だけでなく,骨セメントを用いて隣接椎体に固定することによって安定した脊柱が得られる.従って人工椎体は前方の強力なspinal instrumentationと考えてよく,他の内固定器具の併用は原則として必要とせず早期離床が可能である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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