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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻5号

1985年05月発行

文献概要

論述

胸腰椎部粉砕型骨折に対する手術的治療

著者: 佐々木邦雄1 角田信昭1 芝啓一郎1 香月正昭1 植田尊善1 山野耕一郎1 浅川康司1 吉浦光三1 権藤英資2

所属機関: 1総合せき損センター整形外科 2福岡大学医学部整形外科

ページ範囲:P.585 - P.592

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 抄録:脊椎損傷の好発部位である胸腰椎部の椎体骨折において,椎体後方骨皮質の破壊の有無により,粉砕型と楔状型骨折,その他に分けた,粉砕型骨折においては,構築学的・神経学的両面より,大部分の症例において手術的治療の必要があると考えられる.過去4年間に,本部位粉砕骨折27例に対して手術的治療を行った.全例に前方除圧・固定を行い,後方要素の断裂の存在や,2椎間固定例を対象に19例に後方よりの固定術を追加した.骨癒合は25例(93%)にみられた.構築学的に不安定性の強い粉砕骨折例に対しては,Harrington instrumentation使用による前方・後方同時侵入による整復・除圧・固定術が有用な方法と考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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