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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻5号

1985年05月発行

文献概要

シンポジウム 人工股関節再置換術の問題点

慈大式人工股関節再置換例の検討から

著者: 室田景久1 富田泰次1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.603 - P.610

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 抄録:慈大式セメントレス人工股関節置換術を施行し,術後臨床的ないしX線学的に経過が思わしくなく,再置換手術を施行した症例は8例8股で,術後3年以上を経過した症例のうちの4.5%を占めている.これら症例の初回手術時の年齢は平均49.6歳と若く,原疾患は変股症が5例,無腐性大腿骨頭壊死,強直性脊椎炎,関節リウマチ各1例である.
 再置換手術を行った理由としてはlooseningが8股中5股と最も多く,そのうち3件は骨頭脚の移動による大腿骨骨皮質の穿孔を合併,その他脱臼が2例,人工骨頭脚の折損が1例である.原因としては,8例中7例が不適切な手術手技によるもので,主に,人工臼蓋の挿入位置,挿入角度に問題があった.その他の原因としては,不適切な後療法,感染の疑い,肥満などがあげられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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