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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻5号

1985年05月発行

文献概要

シンポジウム 人工股関節再置換術の問題点

ソケット・カップ股関節表面置換術後における再手術例の検討

著者: 江口正雄1 緒方公介1 田所英二1 杉岡洋一1 西尾篤人2

所属機関: 1九州大学医学部整形外科学教室 2九州労災病院

ページ範囲:P.623 - P.630

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 抄録:当科で行われたソケット・カップ表面置換術後の再手術例について検討を加えた.1984年6月までに130股のうち23関節に再手術が行われた.再手術理由は臨床的に疼痛の再発とその持続であり,多くはソケットとカップの単独あるいは両者の過大なlooseningが原因と考えられた.再手術の多くはTHRへの変換であり,比較的容易であった.これは初回手術で骨セメントが使用されなかったことと,臼蓋形成不全が高度な場合は骨移植による臼蓋形成術が併せ行われていたためと思われた,再手術率が初回手術時の年齢と基礎疾患によって異なることがわかった.先股脱に起因するOAで20代・30代の比較的若年期に行われたものが,40代・50代で行われたものより再手術率が低いこと,またOAに比して大腿骨頭壊死とRAでは再手術率が高いことであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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