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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻5号

1985年05月発行

文献概要

手術手技 私のくふう

褥創にたいする簡便な手術法—埋没網状植皮法

著者: 上敏明1 中島龍夫1 泉従道2 高松浩一3

所属機関: 1藤田学園保健衛生大学形成外科 2飯田市立病院神経内科 3トヨタ病院整形外科

ページ範囲:P.645 - P.649

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 抄録:今回我々はskin flapやmuscle-myocutaneous flapの適応外と思われる全身状態のあまり良くない褥創症例に対し,褥創の潰瘍底に網状植皮を埋没する新しい手術法を考案した.
 我々の手術法の特長は,
 ①Granulation flapの下に植皮片を埋没させるため確実な固定が可能でtie over dressingなどの特別な固定を必要としない.
 ②植皮片はgranulation flapと潰瘍下層にはさまれることになり,植皮の生着に良い状態とすることができる.
 ③手術手技が簡単で,局所麻酔下に短時間に手術を行うことができ,全身状態に悪影響をおよぼすことが少ない.
 ④術直後から術前と変わらぬガーゼ交換と体位変換ができ,特に複雑なcareを必要としない,などである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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