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論述
文献概要
抄録:遺残亜脱臼において,骨性臼蓋の前方仰角の増加(maldirection,anterior portion defect,frontalization)の状態を検索し,骨盤骨切り術の適応を検討した.
股関節前後像で臼蓋に接線上に入射するような位置にある骨盤の前傾度を計測することにより,臼蓋の矢状面上の方向を測定した.39症例の遺残亜脱臼を検索したところ臼蓋角30〜35度の軽度の遺残亜脱臼では前縁の欠損があり臼蓋は前方仰角が10度前後増加していた.しかし臼蓋角36度以上の高度の遺残亜脱臼では前方仰角の増加は少なく寧ろ正常臼蓋の方向に似てくる.これは後縁の欠損による相対的なものである.
股関節前後像で臼蓋に接線上に入射するような位置にある骨盤の前傾度を計測することにより,臼蓋の矢状面上の方向を測定した.39症例の遺残亜脱臼を検索したところ臼蓋角30〜35度の軽度の遺残亜脱臼では前縁の欠損があり臼蓋は前方仰角が10度前後増加していた.しかし臼蓋角36度以上の高度の遺残亜脱臼では前方仰角の増加は少なく寧ろ正常臼蓋の方向に似てくる.これは後縁の欠損による相対的なものである.
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