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論述
頸髄損傷に対する頸椎前方固定術の検討
著者: 木村功1 新宮彦助1 那須吉郎1 塩谷彰秀1 大濱満1 高濱顕弘1
所属機関: 1山陰労災病院整形外科
ページ範囲:P.719 - P.729
文献購入ページに移動①Frankelの神経学的評価による神経症状改善率は,新鮮例で57.1%であった.②Stoke Mandeville,徳島大学など他の治療成績の報告と比較して遜色はないが,本評価法は術前の判定時期に問題があり,これを来院時の症状とせず,脊髄ショックの影響の少なくなった受傷後48時間の症状で評価すると,改善率は47.6%となり,完全麻痺の2段階以上の回復率は0%となった.③陳旧例64例の改善率は28.1%で,不全麻痺例のなかに有用な回復をしめすものがあった.④不安定性の強い例には頸椎プレートを,また外固定としてFOZY装具(Fronto-Occipito-Zygomatic Brace)を考案して併用し,早期離床訓練を可能とした.
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