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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻6号

1985年06月発行

文献概要

論述

足の外表性奇形—その病態と手奇形との関連性について

著者: 政田和洋1 川端秀彦1 河井秀夫1 露口雄一1

所属機関: 1大阪大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.741 - P.747

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 抄録:〈目的〉足の奇形と手の奇形の関連性を見る.〈対象〉1974年から1983年までに大阪大学整形外科を受診した足の外表奇形202例289足が対象である.〈方法〉Swanson分類に従って分類し奇形別の数,性差,罹患側,合併する上肢奇形につき検討した.〈結果〉約31%に上肢奇形の合併が見られた.上肢奇形のうち80%は下肢と同じ表現型の奇形であったが,20%には異なる分類に属する奇形が見られた.多趾症をはじめ多くの奇形は上下肢で同一指(趾)列に発生する傾向にあった.〈結語〉中央列形成不全は今回の分析でも腓骨列形成不全,脛骨列形成不全と同じ分類に入れるには無理がある.上下肢の奇形が同一(趾)列に発生することは,奇形の原因として内的要因が大きく関与していることを示している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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