臨床整形外科20巻6号

1985年06月発行

臨床経験

烏口突起骨端線離開の1例

著者： 多賀一郎¹ 米田稔² 小野啓郎²

所属機関： ¹川崎病院整形外科 ²大阪大学医学部整形外科学教室

ページ範囲：P.781 - P.784

　抄録：肩鎖関節の捻挫に烏口突起骨端線離開を合併した非常に稀な1例を報告する．症例は9歳女児で自宅の2段ベッドから転落して受傷した．診断には肩関節挙上位でのレントゲン正面像が極めて有用であった．保存的療法により2カ月間で障害を全く残さずに治癒した．