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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻7号

1985年07月発行

文献概要

論述

踵骨疲労骨折の検討

著者: 松井達也1 菊地臣一1 蓮江光男1 梅ケ枝健一2

所属機関: 1日本赤十字社医療センター整形外科 2梅ヶ枝整形外科医院

ページ範囲:P.806 - P.813

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 抄録:踵骨疲労骨折の3例と同時に,X線像では疲労骨折と鑑別不可能な外傷性骨折7例を経験した.これらの症例に対して臨床的,X線学的に比較検討した.結果は以下の通りである.1)踵骨部に痛みを訴える例の原因の一つとして踵骨疲労骨折が存在することに留意すべきである.2)踵骨疲労骨折のX線像の特徴は隆起部の帯状硬化像である.この所見は症状出現後2〜3週間で認められることが多い.3)外傷性踵骨骨折でも疲労骨折と類似したX線変化を呈することがある.4)踵骨疲労骨折の発生には反復する体重負荷が大きく関与していると思われる.5)踵骨疲労骨折の治療には特別な処置は必要ない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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