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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻7号

1985年07月発行

文献概要

臨床経験

神経内Ganglionによると思われる肩棘下筋麻痺の1例

著者: 臼井康雄1 原田義昭1 水野耕作1 広畑和志1

所属機関: 1神戸大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.887 - P.891

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 抄録:肩甲上神経麻痺と棘下筋単独の萎縮の原因がganglionによるものと診断された症例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
 症例 33歳,男性.職業:釘打ち工.主訴:右肩甲部痛および肩甲部筋萎縮.現病歴:昭和55年夏頃より,しばしば右肩甲部に激痛を感じていた.右棘下筋の萎縮が著明であるため本院を受診した.筋電図所見:棘上筋には異常はなく,棘下筋にのみdenervationの所見がみられた.肩甲上神経棘下筋枝の不全麻痺と診断して昭和58年7月手術を施行した.手術所見:手術により,肩甲骨spinoglenoid notchにganglionをみい出した.この嚢胞により肩甲上神経が圧迫されて棘下筋萎縮を生じたものと思われた.嚢胞摘出後の経過は良好である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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