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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻8号

1985年08月発行

文献概要

論述

二次性変股症,臼底突出症に対するBateman型人工骨頭置換術

著者: 鳥巣岳彦1 多治見新造1 森田秀穂2 津村弘3

所属機関: 1大分医科大学整形外科 2九州労災病院整形外科 3福岡こども病院整形外科

ページ範囲:P.925 - P.932

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 抄録:二次性変形性股関節症と臼底突出症に対しBateman型人工骨頭置換術が行われた93関節の内,1年から3年の経過を観察できた34関節について,臨床的ならびにX線学的検討を行った.31関節(91.2%)が無痛であり,評価点数は術前平均47.2点が術後平均83点に改善された.二次性変形性股関節症の場合,浅くて急峻な寛骨臼を掘削して形成した新しい寛骨臼へのouter headのめり込みは0〜3.5mmで平均0.8mmであった.骨移植を行った臼底突出症の場合,outer headの寛骨臼へのめり込みは0.5〜3.0mmで平均1.7mmであった.X線上では4〜6カ月で新しい寛骨臼の関節面に硬化像が出現し,それに伴ってouter headの中心性移動は停止する傾向にあった.しかもouter headに接する関節面に線維性軟骨の形成を思わせる所見を得た.そこで剛体バネモデルによるコンピューターシミュレーション実験で,この新しく形成された硬化像の意義を検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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