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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻8号

1985年08月発行

文献概要

論述

脛骨下端のいわゆる荷重面の骨折について

著者: 高山真一郎1 岩田清二1 水島斌雄1 佐々木孝1 中邨裕一1 木城利光1

所属機関: 1済生会神奈川県病院整形外科

ページ範囲:P.934 - P.942

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 抄録:脛骨下端の粉砕骨折と,前および後踝骨折で側面X線上関節面の1/4以上を占めるものをtibial plafond fractureと一括し,その治療経験を報告した.過去10年間当科で治療した足関節踝部骨折は総数649関節で,うちtibial plafond fractureは37名39関節6.0%であった.23名24関節に追跡調査を行ない,Burwellの方法を用い治療成績を評価した.分類はWeberとRüediの分類を併用した.Weber分類のA型はB,C型に比較し成績不良例が多かった.距骨骨折を合併するb型は2例と少ないものの予後は最も不良であった.一方,腓骨骨折を合併しないc型は成績良好であった.Rüedi分類では関節面の粉砕高度なIII型は予後不良であった.X線評価と臨床成績には密接な相関関係が認められ.従って解剖学的整復を得る事が治療の第一目標と考える.われわれは観血的整復および強固な内固定を治療の第一選択としているが,手術に際しては脛骨関節面の正しい整復のみならず,腓骨の正確で確実な整復固定が重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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