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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻8号

1985年08月発行

文献概要

手術手技 私のくふう

Leeds-Keio人工靱帯による膝蓋靱帯再建術

著者: 松本秀男1 冨士川恭輔1 伊勢亀冨士朗1 竹田毅1 松林経世1 横井正博2

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科学教室 2慶大月ケ瀬リハセンター

ページ範囲:P.977 - P.983

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 抄録:われわれはLeeds-Keio人工靱帯を用いて6例の膝蓋靱帯再建術および補強術を行い良好な結果を得ている.手術方法は瘢痕組織を除去した後,膝蓋骨および脛骨粗面後方に骨トンネルを作り人工靱帯を通して縫合固定する.術後は5週間のギプス固定後伸展方向の自動運動から後療法を開始する.結果は良好で臨床的には全例膝蓋靱帯の機能を回復し,術後抜釘時に生検を行った1例では肉眼的にも組織学的にも良好な靱帯組織が形成されていた.膝蓋靱帯再建術には未だ多くの問題が残されており,substituteは十分な強度と長さ,組織誘導性,生体との親和性などを満足せねばならず,さらにsubstituteを固定する際に大腿膝蓋関節の適合性をどのようにとったらよいか,どのように骨に固定したらよいかなどの問題点がある.Leeds-Keio人工靱帯を用いた膝蓋靱帯再建術の手術法,術後成績に加え,これらの問題点を考察し報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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