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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻8号

1985年08月発行

文献概要

臨床経験

手根骨に発生した外骨腫の1例

著者: 柳田雅明1 松林経世1 坂巻豊教1 持田譲治1 中村洸1 矢部裕2

所属機関: 1平塚市民病院整形外科 2藤田学園保健衛生大学整形外科

ページ範囲:P.989 - P.992

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 抄録:軟骨性外骨腫は長管骨のmetaphysis近くに発生するものが最も多く,手根骨に発生することは極めて稀である.われわれは,15歳男性で左手根骨に発生した外骨腫の症例を経験し,腫瘍摘出術を行った.摘出された標本は,主に月状骨からのものと三角骨からのものの2個で,組織学的にもosteochondromaと確認した.一般にmetaphyseal exostosisの場合,巨大なものあるいは障害の著しいものを除いて,成長終了まで手術を待期することが多いが,本症例のような短骨に発生したexostosisや,epiphyseal exostosisでは,変形や機能障害の原因となることが多いので,成長終了前においても手術適応があると考えられる.本症例も,術後機能改善を得ることができた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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