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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻8号

1985年08月発行

文献概要

臨床経験

半月板辺縁部損傷に対する鏡視下半月板縫合術の経験

著者: 宗広忠平1 林正岳1 国下正英1 菅原洋一郎1 相良光貞1 野村進1

所属機関: 1金沢大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1011 - P.1014

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 抄録:昭和54年5月より59年8月までに,104例の半月板損傷に対して鏡視下手術を施行してきた.このうち96例が半月板切除術で,残り8例(7.7%)が辺縁部損傷に対する鏡視下半月板縫合術である.8例のうちわけは,男3例,女5例,年齢は14〜38歳,平均21歳で,原因はスポーツ外傷が5例と最も多かった.内側半月板6例,外側半月板2例で,術後経過観察期間は6カ月より4年10カ月,平均2年6カ月である.手術方法は,いわゆる皮下半月板縫合法で,当初の3例は,縫合針を用いていたが,最近の5例は,注射針を用い鋼線にて皮下縫合を行った.術後成績は,1例が寒冷時痛を認めるが,他の7例は無症状と良好である.現在のところ再断裂をきたしたと思われる症例はなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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