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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻9号

1985年09月発行

文献概要

論述

腰仙部神経根症状に関する神経根ブロックの治療効果

著者: 松井達也1 菊地臣一1 星加一郎1 蓮江光男1

所属機関: 1日本赤十字社医療センター整形外科

ページ範囲:P.1019 - P.1026

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 抄録:根性疼痛を主訴として入院精査し,退院後6カ月以上経過した腰仙部主要疾患260例を対象として,神経根ブロックの疾患別および症状別にみた有効率,治療効果の早期予測の可能性などにつき検討した.結果は以下の通りである.
 ①神経根ブロック有効率は全体として28.5%であり,脊椎症にもっとも高く,ついで椎間板ヘルニアと変性すべり症であった.また脊椎症における間欠跛行例に対し有効率が高かった.②治療効果は第1回の診断手技としての本法実施後24時間の時点でほぼ予測可能であり,治療効果のあった例ではその効果は少なくとも平均1〜2年持続している.③保存療法の最後の手段として,手術に進む前に実施する価値のある治療法であり,とくに再手術例に対しては試みられるべき方法であると言える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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