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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻9号

1985年09月発行

文献概要

論述

Impingement ExostosisのX線学的検討

著者: 梅ケ枝健一1 菊地臣一2 松井達也2 蓮江光男2

所属機関: 1梅ケ枝整形外科 2日本赤十字社医療センター整形外科

ページ範囲:P.1027 - P.1034

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 抄録:スポーツ選手の足関節によくみられる骨棘は,athlete's ankle,foot baller's ankle,さらにimpingement exostosisと呼称されてきた.しかしその発生機序に関しては詳細な報告はみられない.われわれは,発生機序解明の糸口として男子バスケットボール選手61名(高校生17名,大学生16名,全日本選手20名 元選手8名)の足関節X線像を検討した.その結果61名中,51名,89足,145カ所に骨棘がみられ,これらを大きさにより3型に分類した.さらに各選手群における骨棘の発生頻度をみると,競技年数が長くなるのに比例して増加し,形態も大きくなる傾向がみられた.しかし一方,競技年数の長い全日本,元選手群のなかに骨棘のまったくみられない症例のあることや,同一選手の左右の足関節で骨棘の大きさが異なる症例がみられ,本症発生に足関節に加わる機械的刺激以外にも個体差,その他の要素が関与しているのではないかと推論された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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