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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻9号

1985年09月発行

文献概要

装具・器械

小児上腕骨顆上骨折の創外固定法

著者: 藤原紘郎1 枝重恭一1 川村正英1 松田和実1 赤堀治2 角南義文3

所属機関: 1水島中央病院整形外科 2岡山済生会病院整形外科 3竜操整形外科病院

ページ範囲:P.1083 - P.1088

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 抄録:〈目的〉小児上腕骨顆上骨折の治療法は,徒手整復後ギプス固定,または介達あるいは直達牽引による方法が一般的であるが,後遺症としてとくに内反肘変形を残すことが多く,さらに入院臥床,管理の煩雑さなどの短所がある.これらの諸問題を解決するために,本骨折に対する創外固定法を開発した.〈対象〉3〜4歳以上の上腕骨顆上骨折.〈方法〉尺骨および上腕骨に2本ずつのネジ付キルシュナー鋼線を刺入しHoffmann jointで固定,これを整復装置に取り付けて解剖学的に整復する.そして2個のHoffmann jointを90°屈曲したバーで固定して整復装置から取りはずすと,良好な整復位を骨癒合まで保持することができるという創外固定法である.〈結果〉この方法によって固定中の再転位はなくなり,また患児のADLにほとんど支障なく,牽引療法の短所はすべて解消され,良好な成績をえた.〈結語〉上腕骨顆上骨折の新しい治療法として創外固定法を確立した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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