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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科20巻9号

1985年09月発行

文献概要

臨床経験

大腿骨頸部偽関節を生じた大理石骨病の1例

著者: 白崎信己1 浜田博朗1 江原宗平1 多賀一郎1 前田邦雄1 原田武雄1

所属機関: 1大阪府立病院整形外科

ページ範囲:P.1107 - P.1111

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 抄録:大理石骨病は易骨折性を特徴とするが,骨硬化のため観血的治療が困難となることが多い.今回,治療に難渋した大理石骨病を経験した.症例は14歳男子で,テニス中受傷.4カ月後,大腿骨頸部骨折後偽関節の状態で来院した.muscle pedicle bone graftの試みは,骨硬化と脆弱性のため失敗し,Knowles pinによる内固定と骨移植にとどまった.術後4カ月でピンは固定性不良のため抜釘され,患者は受傷後1年3カ月現在,偽関節の状態である.文献的にも,本症に対する手術治療は困難とする報告が多く,本症の骨折に対しては可能な限り保存療法を選択すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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