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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻1号

1986年01月発行

文献概要

論述

Extraforaminal Lateral Lumbar Disc Herniation—診断と手術法に関する考察

著者: 藤谷正紀1 樋口政法1 金田清志2 小熊忠教2 佐藤栄修2 藤谷直樹2 宮坂和男3

所属機関: 1北海道整形外科記念病院 2北海道大学医学部整形外科学教室 3北海道大学医学部放射線医学教室

ページ範囲:P.3 - P.11

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 抄録:最近の過去2年間に当院で手術を必要とした腰椎椎間板ヘルニア患者は132例である.術前にmyelographyとCTの両者の検査を行うことにより10例(7.6%)のextraforaminal lateral lumbar disc herniationを診断し,手術的治療を行った.罹患椎間板高位はL4/L5 2例,L5/S1 8例で,L5/S1に多い傾向があった.臨床症状はL4/L5ではL4神経根症状,L5/S1ではL5神経根症状を呈した.Myelogramは一般に陰性所見を示し,陽性所見の3例はいずれも53歳以上の椎間板変性の所見を伴った例のみであった.臨床診断が腰椎椎間板ヘルニアで,myelogramでこれを説明する所見が乏しい場合は特に本疾患の存在を念頭に入れて,CT検査を行うと容易にその有無がわかる.直視下にヘルニアを摘出するためには,片側椎間関節切除により充分に外側まで展開することが必要であり,後側方固定術を加えることが不可欠である.術後の良好なalignmentを保持するには,spinal instrumentationの併用がよい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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