文献詳細
文献概要
論述
十字靱帯損傷を合併した膝関節外側支持機構損傷例の検討
著者: 三倉勇閲1 伊勢亀冨士朗1 冨士川恭輔1 阿部均1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.13 - P.23
文献購入ページに移動方法および結果:十字靱帯損傷を上位,中央部,下位損傷に分類し,さらに外側支持機構の損傷部位を関節裂隙を中心に上位,下位損傷に分類し,十字靱帯と外側支持機構の損傷像について検討した.前十字靱帯の上位損傷や中央部損傷では外側側副靱帯の上位損傷の合併が多く,前十字靱帯の下位損傷では腸脛靱帯の下位損傷の合併が多い.後十字靱帯の下位損傷には外側側副靱帯の下位損傷の合併に留意する必要がある.十字靱帯損傷を含めた外側支持機構損傷の診断には腸脛靱帯徒手検査や外側側副靱帯徒手検査が有用である.手術時皮切は主として3つの皮切で行うが後十字靱帯損傷が合併する場合Kaplanの外側切開とTrickeyの後方切開の組合せが有用である.
掲載誌情報