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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻1号

1986年01月発行

文献概要

シンポジウム 骨盤臼蓋の発育

保存的治療後の臼蓋発育

著者: 池田定倫1 岩崎勝郎1 鈴木良平1

所属機関: 1長崎大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.51 - P.57

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 抄録:先天股脱の脱臼整復後の臼蓋の発育の経過にみられる注意すべきX線上の所見を検討し,それが思春期から発育終了時の臼蓋にどのような影響をおよぼしたかについて調査すると共に,非脱臼側の臼蓋の発育の経過をパターン化した.対象症例は,1959年から1970年までに,保存的治療のみを行った93例であり,治療法はLorenz法が77.4%と大部分である.
 それらのX線像より,腸骨下端部の幅が5歳時において,非脱臼側と比較し,3mm以上の差のある症例や,臼蓋前方外側縁の欠損が,5歳においてなお観察される症例,5歳時の臼蓋角が30゜以上の症例は,予後不良群と判定された.臼蓋の発育のパターンは,Sharp角(A)=-0.0779t2+1.0655t+43.654(t=年齢)の2次曲線であらわされ,そのピークは7歳〜8歳であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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