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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻1号

1986年01月発行

文献概要

臨床経験

脛骨慢性骨髄炎に開放骨折を伴った1症例の治療経験

著者: 今村貴和1 原田敦1 伊藤晴夫2 笠井勉2

所属機関: 1高山久美愛病院整形外科 2名古屋大学医学部整形外科

ページ範囲:P.93 - P.97

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 抄録:症例は60歳男性であり,50年来の右脛骨慢性骨髄炎に開放骨折,更に皮膚欠損を伴ったものである.まずキュンチャー釘にて内固定後,Papineau法に準じて,病巣削除,海綿骨移植,皮膚移植を段階的に行った.受傷後約1年で骨折部の癒合を確認.約1年4ヵ月後の時点では1本杖歩行,正座も殆んど可能となった.又,生化学的及び臨床的にも骨髄炎の再発はみておらず,満足すべき結果であった.本法は1960年,Papineauにより考案された手技であり,近年進歩してきたマイクロサージャリーを応用した遊離骨・軟部組織移植法と比べ,経過に時間は要するものの,手技が容易で,一般病院においても比較的安心して行える優れた方法といえよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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