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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻1号

1986年01月発行

文献概要

臨床経験

Silicone rubber hingeとMcBride法を併用したRA母趾変形矯正の長期追跡結果

著者: 上畑元宏1 綿谷和男1 居村茂明1

所属機関: 1国立加古川病院整形外科

ページ範囲:P.99 - P.102

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 抄録:RA母趾変形の矯正については,種々の方法が報告されているが,変形の再発防止が残された問題となっている.我々は,この変形に対し,Swansonの指用silicone rubber hinge(最近には趾用hinge)を用いたMTP関節のresection implant arthroplastyとMcBride法及び伸筋腱固定を併用して来たが,その結果を追跡調査し報告する.
 症例は21例30足で,全て女性,追跡の期間は1年以上9年未満,平均5.2年である.変形再発の傾向は,術前,術直後,調査時におけるレ線前後像を用い,第1中足骨と第1基節骨のなす角度及び第1・第2中足骨のなす骨間角を計測して検討した.その結果,数例の技術的未熟例を除き矯正角は良く保存され,特に第1・第2中足骨骨間角では術後の角度より更に改善のみられたものが多く,本手術における軟部組織処理の重要性が確認された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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