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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻10号

1986年10月発行

文献概要

シンポジウム 骨軟骨移植の進歩

成長帯を含む自家骨遊離移植における骨成長能力—年齢的因子について

著者: 村岡博1 生田義和2

所属機関: 1社会保険広島市民病院整形外科 2広島大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1137 - P.1144

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 抄録:成長帯を含む自家骨遊離移植術を行う場合,その個体の年齢的因子が成長能力にどの様な影響を与えるかを知る目的で以下の実験的研究を行った.日本白色種幼若家兎を用い,第2中足骨を移植骨とし,これを骨端軟骨および少量の軟部組織を付着させたまま摘出し前腕皮下へ埋入した.対象年齢を1,2および4週齢の3群に分け,各群について,1.経時的X線撮影,2.病理組織像,3.微小血管造影で比較検討した.骨長径に関しては,1週齢群では著明な成長能力を示したが,2週齢群では低下し,4週齢群では成長は観察されなかった.骨横径に関しては,各群とも横径の縮小がみられた.
 同様の移植手技を臨床に用いる場合の手術時期としては生後早期が望ましく,骨成長の面からはDonorの骨端核の出現以前が望ましいと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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