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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻10号

1986年10月発行

文献概要

臨床経験

下腿に発生したClear cell sarcomaの1例

著者: 浜田純一郎1 早乙女紘一1 松本安司1 稲田辰一1 青山賢治1 吉田浩之1 東村隆2 本間浩一3 牛込新一郎4

所属機関: 1獨協医科大学整形外科 2獨協医科大学越谷病院整形外科 3獨協医科大学第一病理 4聖マリアンナ医科大学第二病理

ページ範囲:P.1167 - P.1170

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 抄録:Clear cell sarcomaは1965年,Enzingerらにより発表された比較的稀な軟部腫瘍である.我々は下腿に発生したclear cell sarcomaの1例を経験したので報告する.症例は17歳男性で,腫瘍は左下腿外側の軟部組織より発生し,発見より7ヵ月後に,悪液質,重症感染症を併発し死亡した.病理学的所見については,同一腫瘍でありながら,生検の時期,部位が異なると,メラニンが観察される場合と,発見できない場合があり,メラニン産生能の有無の検討には注意を要することを示唆した.治療に関して,ブレオマイシン,ビンクリスチンによる化学療法で腫瘍の縮小傾向を認め,両者が有効であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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