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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻11号

1986年11月発行

文献概要

シンポジウム Bioactive Ceramics研究における最近の進歩

バイオセラミックスの分類とバイオアクティヴ・セラミックスの特徴

著者: 山室隆夫1

所属機関: 1京都大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1221 - P.1224

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 抄録:セラミックスとは結晶質を含む無機の合成固体材料の総称である.そのうち,生体材料やバイオテクノロジーに用いられるものはバイオセラミックスと呼ばれている.生体用インプラントとして用いうるセラミックは2つに大別される.すなわち,バイオイナート・セラミックスとバイオアクティヴ・セラミックスである.前者は炭素材料やアルミナに代表されるもので,生体内で安定で溶出せず,周囲組織と反応することのない材料でしかも生体親和性が良い.後者はBioglass,水酸アパタイト,結晶化ガラスなどであり,生体親和性は極めて良いが,生体内で多かれ少なかれ溶出し,材料の表面に数ミクロンの厚さのアパタイト層が再結晶し,そのアパタイト層と新生骨のアパタイトとが共通の結晶を作るために骨と化学的に結合する性質をもっている.今迄に知られているバイオアクティヴ・セラミックスはすべてCaを含んでいる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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