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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻11号

1986年11月発行

文献概要

シンポジウム Bioactive Ceramics研究における最近の進歩

合成水酸アパタイトの骨親和性

著者: 丹羽滋郎1 堀正身1

所属機関: 1愛知医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.1233 - P.1240

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 抄録:合成HAの実験的研究にて以下の結果を得た.
 1)骨髄内に移植されたHA顆粒は移植後早期よりHAを中心とした骨形成を示した.
 2)この骨形成はHAの焼成温度により差を認め,800〜900℃にて焼成されたHAが最も優れた新生骨形成を示した.
 3)至適温度で焼成されたHAもその形状により骨形成に差を認め,小さい粒子径のHAが良好な新生骨形成を示した.
 4)至適温度にて焼成したporous HAはその気孔径により骨形成の差を認め,90μmの気孔径を有するporous HAが,最も優れた骨形成を示した.
 5)HAにより形成される骨の形成過程は生体のそれと酷似しており,その骨は生体の要求に合う様にremodelingを受けた.
 上記の結果より合成HAを45例に臨床応用し,現在3年半経過した巨細胞腫例を始めとして全例良好な結果を得ている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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