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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻12号

1986年12月発行

文献概要

シンポジウム セメントレス人工股関節

セメントレス人工股関節

著者: 古屋光太郎1

所属機関: 1東京医科歯科大学整形外科

ページ範囲:P.1319 - P.1320

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 人工股関節置換術(以下THRとする)を行う場合に,従来より行われてきた骨セメント固定型人工股関節を挿入するか,セメントレス型にするか議論の多いところであり,それぞれ一長一短があって優劣つけがたいのが現状である.
 わが国にTHRが導入されたのは1970年前後であり,その後急速に普及し,最近は10年以上経過例が増え,人工股関節のゆるみ,HDPソケットの摩耗,感染などの合併症がクローズアップされ,再置換手術が高頻度に行われるようになって来た.そこでrevisionsurgeryには有利であると一般に考えられているセメントレス人工股関節が注目され,国内・国外を問わず種々の型の骨セメントを使用しない人工股関節が考案・開発され漸次普及されつつある.今回はかかるtypeのTHRを比較的多数例手がけられている諸先生に各自使用されているtypeの特徴,問題点および臨床成績につき述べていただき,最後に寺山先生より現在なおTHRの主流で,しかも信頼のおかれているセメント使用のCharnley型人工股関節の長期成績をふまえた上での本型の長所と限界,さらにセメントレス人工股関節の問題点につき言及していただくこととした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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