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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻2号

1986年02月発行

文献概要

論述

J型セラミック大腿人工骨頭の開発と臨床成績

著者: 伊丹康人1 今井敬人1 室田景久2 富田泰次2 谷吉彦2 井上哲郎3 下小野田曄夫3 原田雅弘4 長谷川芳男5 別府諸兄6

所属機関: 1神奈川リハビリテーション病院 2慈恵医科大学整形外科 3浜松医科大学整形外科 4原田病院 5埼玉成形会病院 6聖マリアンナ医科大学整形外科

ページ範囲:P.116 - P.123

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 抄録:著者は1952年以来,片山-平川式アクリル人工骨頭を股関節に用いてきた経験から,骨頭球の大きさが,臼蓋の大きさに対して解剖生理学的に適切なものであれば,長期に亘って臼蓋の変化を最小限度にとどめうる事を知った.よって日本人の大腿骨骨頭の大きさを調査した結果にもとづき,38mm-2mm間隔-50mm径の7種類のチタニウム人工骨頭を開発して使用してきたが,骨頭軸の太さも使用症例の骨髄腔に適合したものが最適である事に気づいた,よって,38mm-50mmまでの7種類のセラミック骨頭と,4種類の太さの316Lステインレススティール製の骨頭軸を,テーパースリーブで組合せて,32種類のセラミック人工骨頭を,症例に応じて使用できるようにした.その結果141例に用い,最長3年6ヵ月間の経過を観察,正しい手術術式を行えばきわめて満足すべき成績がえられる事実を,使用骨頭の大きさの決定方法並びに必ず守らねばならぬ手術術式等と共に報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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