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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻2号

1986年02月発行

文献概要

論述

両側変股症における片側THRの反対側に対する影響

著者: 井上謙一1 安藤御史1 小沢一広1 宮本守孝1 有山弘之1

所属機関: 1旭川医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.125 - P.130

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 抄録:〈目的〉両側変股症に対する治療法として当科では一側にTHRを行い他側は可及的に待機する方針で治療してきた.今回両側変股症における片側THRの反対側に及ぼす影響とTHR側の状態について一定の知見を得たので報告する.〈対象および方法〉両側変股症で片側THR後6ヵ月以上経過した29例について非手術側の臨床成績とレ線所見について検討した.手術時年齢は41歳から73歳平均58.2歳で,経過観察期間は7カ月から84ヵ月平均41.6ヵ月であった,THR側の状態は片側変股症で片側THRを行った26例と比較検討した.〈結果〉24例で非手術側の臨床成績が改善し,疼痛と歩行能力の改善が大であった.レ線上改善していたものは10例で,THR後1年以内に9例で関節裂隙の拡大が見られた.THR側に関しては,両側変股症と片側変股症の間に有意差はなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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