icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻2号

1986年02月発行

文献概要

論述

先天性内反足に対する早期軟部組織解離術の成績—後方解離・後内方解離・後外方解離の成績の比較検討

著者: 門司順一1 松野誠夫1 佐々木鉄人1 八木知徳1 飯坂英雄2 安田和則2 加藤哲也3 須々田幸一4

所属機関: 1北海道大学医学部整形外科学教室 2北海道大学医療技術短大部 3国立東京第2病院整形外科 4斗南病院整形外科

ページ範囲:P.131 - P.139

文献購入ページに移動
 抄録:一定の初期治療プログラムにもとづき,生後1歳未満に早期軟部組織解離術を施行されたものの成績を検討した.対象は後方解離術42例55足,後内方解離術23例26足,後外方解離術33例54足で,73%〜85%のものを平均4年〜6年5ヵ月経過を観察し得た.術式毎の比較検討の前提になる症例の重症度は,後方解離術でやや軽症のものが多かった以外,3群の間には差異がなかった.後方解離群ではやや前足部内転変形遺残が多く,歩行時の前足部内転やtoeing-in gaitは後外方解離群が他の2群に比べて明らかに出現頻度が少なかった.また後内方解離群では距骨下関節の他動的可動域に中等度以上の制限をみるものが多かった,これらの点では後外方解離が最も良好な結果を得ていたが,McKayの評価表を一部改変したものを用いての横断的評価では3群の間に差異はなく,今後の検討のためにはより適切な臨床評価法の確立が望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら