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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻2号

1986年02月発行

文献概要

臨床経験

肩甲骨に発生したMassive osteolysisの1例

著者: 原寛1 望月一男1 石井良章1 河路渡1 福住直由2 小田和金重3

所属機関: 1杏林大学医学部整形外科学教室 2杏林大学病院病理 3小田和放射線科医院

ページ範囲:P.153 - P.158

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 抄録:Massive osteolysisは,進行性に骨の破壊吸収をきたす疾患であり,未だその病因は解明されていない.その報告例は極めて少なく,本邦では6例,欧米では104例をみるにすぎない.今回我々は,右肩甲骨に発症したmassive osteolysisの症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告した.症例は14歳男子で,昭和57年誘因なく右肩甲部痛を主訴として発症し,初診時のX線所見にて右肩甲骨体部以下の欠損をみとめ精査の結果,massive osteolysisと診断し,放射線治療により一時的に骨吸収の停止をみたが,昭和59年,再び骨吸収の急速な進行をきたし再度の放射線治療により経過観察中である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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