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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻2号

1986年02月発行

文献概要

臨床経験

化膿性仙腸関節炎の1例

著者: 吉田茂樹1 作山洋三1

所属機関: 1福島県立大野病院整形外科

ページ範囲:P.169 - P.172

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 抄録:症例は26歳女性.昭和58年4月6日出産,その後発熱あり,腎盂腎炎として治療されたことがある.同年8月右臀部に癤が出現し,治癒するもその後より発熱と右臀部痛あり,9月1日当科を受診した.初診時所見は発熱と右仙腸関節周囲の圧痛が著明であり,臨床検査上急性炎症を思わせる所見が得られた.右仙腸関節部の断層撮影,CT scanで同部の異常所見がみられ,bone scintigraphyで同部に明らかな集積像が得られた.同年9月14日観血的生検術を行い,培養でStaphylococcus aureusが検出され,また病理組織はosteomyelitisの像であった.生検施行後より症状は軽減し,起因菌に感受性のある抗生剤投与を行い,症状の鎮静化を得た,再燃はみていない.非常に稀な化膿性仙腸関節炎の1例を文献的考察とともに発表した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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