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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻2号

1986年02月発行

文献概要

臨床経験

股関節の離断性骨軟骨炎

著者: 前田昌己1 玉井昭1 浅野正文1 大根田豊1 五島淳1 佐々木裕次1 増原建二1

所属機関: 1奈良県立医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.173 - P.176

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 抄録:離断性骨軟骨炎の好発部位は肘および膝関節であり,股関節部での発生はきわめて少ない.われわれは,これまでに股関節部離断性骨軟骨炎の4症例を経験し,その成因について検討したので報告する.現在までに報告された股関節部離断性骨軟骨炎は,そのほとんどが原因不明で特発性とされ,わずかにペルテス病と先天性股関節脱臼が本症に移行する原因疾患として報告されているにすぎない.自験例では,全例に臼蓋形成異常および骨頭変形など股関節部に何らかの異常を伴っており,従来考えられていた特発性のものは少なくペルテス病や先天性股関節脱臼後に生じたペルテス様変化に代表される大腿骨頭への阻血性病変の関与が考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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