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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻3号

1986年03月発行

文献概要

論述

慢性関節リウマチにおける股関節罹患の背景因子について

著者: 石川斉1 山崎京子2 三枝康弘2 岩崎安伸2 鵜飼和浩2 広畑和志2

所属機関: 1神戸大学医療技術短大部 2神戸大学医学部整形外科

ページ範囲:P.216 - P.222

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 抄録:慢性関節リウマチ(RA)における股関節罹患はRAの病勢と病歴の長さに関連すると言われているが,我々が加療しているRA患者の中で,どのようなタイプの患者が股関節罹患に陥り易いかを経時的なRAの病勢や血液検査上からretrospectiveに検討した.その結果,①股関節手術を必要とするようなRA患者はRA発症年齢が有意に低く,②白血球数は経時的に増加していた.さらに③赤沈値は初診時よりすでに高値を示すものが多かった.また股関節罹患群や股関節手術群ではステロイド剤の内服や関節内注入を必要とするものが多かった.このような結果から慢性に経過するRA患者の診療にあたってはdisableな股関節にさせないためのcareを強調した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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