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症例検討会 骨・軟部腫瘍9例
〔症例7〕骨腫瘍
著者: 高岩均1 前田昌穂1 木下厳太郎1 合志明彦1 植松邦夫2 桜井一成2 八十嶋仁2
所属機関: 1兵庫医科大学整形外科 2兵庫医科大学病院病理部
ページ範囲:P.275 - P.278
文献購入ページに移動臨床経過:昭和55年4月,転倒し右上腕の疼痛が出現した.某医にて右上腕骨病的骨折の診断をうけ(図7-1),直ちに骨接合術を施行された.以後骨癒合は良好であったが,昭和56年4月再度同部位に骨折を来し,当科初診となった.同年5月病巣掻爬骨移植術を施行した.しかし同年末ごろより,X線上病巣の著明な拡大と骨皮質の破壊消失が認められるようになった.血管造影では血管新生像が認められた.骨シンチグラムでは右上腕骨骨幹部に強い集積を示したが,他部位には有意な集積は認めなかった.昭和57年2月右肩関節離断術を施行した.その後,昭和59年1月には右側胸部痛が出現,右第9肋骨に骨腫瘍が認められた.同年2月広範囲切除術を施行した.さらに,同年末には胸骨部痛も出現,胸骨体部の腫瘍が認められ,昭和60年3月広範囲切除術を施行した.
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