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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻3号

1986年03月発行

文献概要

臨床経験

鎖骨遠位部に発生した骨軟骨腫の1例

著者: 洪定男1 福島稔1 田名部誠悦1 桑原紀之2 高橋清輝3

所属機関: 1福島整形外科病院 2順天堂大学病理学教室 3順天堂大学整形外科学教室

ページ範囲:P.303 - P.306

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 抄録:発生部位としては稀な鎖骨遠位部より発生した孤立性骨軟骨腫の1例を報告した.症例は右鎖骨部腫瘤を主訴とした21歳の女性である.鎖骨に発生した孤立性骨軟骨腫は全国骨腫瘍登録—覧表(1972年〜1982年)ではわずか18例であり,Schajowiczによれば骨軟骨腫783例中1例のみである.いずれの報告でも鎖骨のどの部位に発生したかの記載については不明確である.鎖骨の骨端線は近位のみに存在するが,膜性骨化を呈する鎖骨遠位部に発生したものは極めて稀と思われる.本症例の病因としてVirchowの仮説に加えて,微少刺激なども考慮する必要があるように思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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