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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科21巻3号

1986年03月発行

文献概要

検査法

Transfemoral lumbar epidural venographyの手技について(第1報)

著者: 中川俊1 宇佐美文章1 松尾博由1 小野義比古1 黒田賢二1 南和文1 山崎典之1 大村文敏1 福田憲昭1 白井康正1

所属機関: 1日本医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.313 - P.319

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 抄録:Transvenous venographyが臨床の場で一般的な検査法となり得ないのは,femoral vein,ascending lumbar vein及びpresacral veinの解剖学的知識の不足が原因となるためと思われる.Femoral veinはfemoral arteryの内側を同じ深さで並走しているので,femoral arteryの拍動を触知する部位をdependent pointとする.Ascending lumbar veinのselectは左側で,common iliac veinと同じ走行にて分岐しているので,seiectは容易である.右側ascending lumbar veinのselectはこの静脈にanomalyが多くselectが難しい症例がある.Presacral veinのselectには左右による難易は特になく,type 2を念頭において行っている.CatheterについてはMeijenhorstらの考案したcatheterは余りにもこれら静脈の形態にとらわれたものであり,一般的なcatheterで充分である.実際の手技に関しては考えるより馴れることが大切のように思っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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